ゴルフスイングにおいて、下半身の体重移動は飛距離アップや方向性の安定に欠かせません。しかし、多くのアマチュアゴルファーは、誤った体重移動によって本来のパワーを発揮できていないケースが非常に多いのです。
そこで今回は、パーソナルトレーナー目線で「つま先踏ん張り」と「踵踏ん張り」のスイングを徹底比較し、股関節パワーを最大限に引き出すための秘訣を伝授します。
1. つま先踏ん張りスイングの落とし穴
多くのアマチュアゴルファーが陥る「つま先踏ん張りスイング」は、一見すると力強いスイングに見えます。しかし、実は下半身の動きが制限され、股関節の可動域が狭くなるという大きなデメリットがあります。
- 股関節の動きが制限される: つま先で地面を踏みしめることで、股関節が前に出る動きが制限されてしまいます。結果的に、下半身の回転がスムーズに行えず、スイング全体の動きが硬くなってしまうのです。
- 体重移動がスムーズに行えない: つま先で踏ん張ることで、体重が前足に残りやすくなり、ダウンスイング時にスムーズな体重移動が妨げられます。体重が後ろ足に残っていないため、地面からの反発力も得られず、飛距離が伸び悩む原因となります。
- 腰痛や膝痛のリスク: つま先で踏ん張ることで、腰や膝に負担がかかりやすくなり、痛みや怪我の原因となる可能性があります。
2. 踵踏ん張りスイングで股関節パワーを解き放つ
一方、「踵踏ん張りスイング」は、股関節の可動域を広げ、下半身の回転をスムーズに行うことで、飛距離アップや方向性の安定を実現するスイングです。
- 股関節の可動域が広がる: 踵で地面を踏みしめることで、股関節が後ろに引き込まれる動きとなり、可動域が広くなります。結果的に、下半身の回転がスムーズに行われ、力強いスイングが可能になります。
- スムーズな体重移動: 踵で踏ん張ることで、体重が後ろ足に残りやすくなり、ダウンスイング時にスムーズな体重移動が行えます。体重が後ろ足に残っているため、地面からの反発力も得られやすく、飛距離アップに繋がります。
- 腰痛や膝痛のリスク軽減: 踵で踏ん張ることで、腰や膝への負担が軽減され、痛みや怪我のリスクを低減することができます。
3. 踵踏ん張りスイングをマスターするための練習方法
- 踵体重移動ドリル: アドレスした状態で、ゆっくりと体重を後ろ足に移動させ、踵で地面を強く踏みしめます。その後、前足に体重を戻し、再び後ろ足に移動する動作を繰り返します。このドリルを繰り返し行うことで、踵で踏ん張る感覚を身につけることができます。
- 壁打ち: 壁に向かってスイングを行い、スイング中に踵が浮かないように意識します。壁に背中を近づけすぎると、体が突っ張ってしまうので、適度な距離を保つことが重要です。
- イメージトレーニング: 股関節が後ろに引き込まれる動きをイメージしながらスイングを行います。スイング中に股関節が動いている様子を具体的にイメージすることで、正しいスイング動作を身につけることができます。
4. まとめ
ゴルフスイングにおいて、「つま先踏ん張り」と「踵踏ん張り」は、全く異なる結果をもたらします。股関節パワーを最大限に引き出し、飛距離アップや方向性の安定を目指すためには、「踵踏ん張りスイング」をマスターすることが重要です。
ここまで『つま先か踵か』と極端なお話になりましたが、つま先重心を否定した内容でない事をご理解くださいませ。
股関節から1番効率よくパワーを発揮させるのは踵踏ん張りであり、一連のスイング動作につま先重心の瞬間もある事も覚えておいて下さい。
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